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理不尽なJO
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4/5更新【リクエスト】バンドガール美竹蘭のなんてバッドデイ・前編【早読ver】

skebリクエストの早読になります。 バンドガールがあれよあれよと可哀想な目に遭っちゃう話です。 タグ的には羞恥、セクハラ、集団愛撫って感じですかね〜。 FANBOXリクエストプラン加入主様からのリクエストになっております。リクエストプラン適用のブーストもいただいております。 ありがとうございます! 気丈な蘭ちゃんを、ガッツリ快楽責めしていきたいですッ!! 2/29 加筆しております 3/6 前後編として更新 4/5 完成稿として更新 後編はこちら https://jo-itazurad4c.fanbox.cc/posts/7570452 ──以下、本文──  美竹蘭は、まわりから誤解されやすい性格の持ち主と言えた。クールな雰囲気を纏い、口調がぶっきら棒であるために、まず近寄り難い。そのくせパンキッシュなヘアスタイルにして、バンド活動に勤しんでいるというのだから、皆からの扱いはヤンキーだとか不良娘だとか、そういった類のものになるのは仕方がないとも言えるものか。  しかし、歴史ある華道の家元の一人娘だけあって、その見た目に反して根は真面目。礼節をしっかり重んじる一面を持っているというのは、ごく少数の者だけが知っている真実でもある。そして、意外にも乙女な部分が強いということも、蘭の秘めたる美しさのひつとでもあると言えようか。だから──  それらの内実を、卑劣な輩に握られ、利用されてしまうと、いとも容易く陥落してしまうのだ。 (なっ、なんで、こんな事に……ッ)  蘭が思考をしようとする度に、頭の中を真っ白にしてしまうような羞恥心と屈辱が襲ってくる。先程から、蘭はずっと混乱のただ中にあるのだ。  何せ、電車内という公共の場で──上下共に下着を身につけていない状態で身体中をまさぐられているのだから。 「や、やめなさいって……ッ」  拒絶の言葉すら、少し上擦った声になってしまう。さわさわっ、とふとももの内側や、吊り革を掴んで無防備な腋にまでしつこく指が這ってくるからだ。 「えー? 蘭ちゃん声出しちゃダメって、まだ分かってないのかなぁー? この蘭ちゃんがお尻丸出しの痴女動画、拡散しちゃってもいいのかなぁー?」  嘲るような声色が蘭の耳に纏わりつく。目の前に掲げられたスマホには、全裸に近いような姿の蘭が必死に局部を隠しながら更衣室へと駆け込む姿が映し出されている。 「ひっ、卑怯者……ッ!」  悔しさから唇を噛み、眉を吊り上げる蘭。しかし、そんな表情を向けたとて、蘭を囲む男子生徒達は皆一様にニヤニヤと笑みを浮かべるだけだ。スカートをゆっくりと摘み上げるような仕草をされると、豊満な尻房がそこから覗き見えてしまいそうなる。囲まれているとは言え、他の乗客からもこの恥辱を見られてしまうかもしれないという焦燥感が、更に蘭の精神を苛む。 ──ガタン。  電車が揺れ、蘭の脚は自然と横に開く。瞬間、その間に足を捩じ込まれて、閉じることが出来ないようにされてしまった。それを契機としたように、下半身に手指が集中していく。パン生地を捏ねるかのように、執拗にお尻の肉に掌が食い込んできては、グニグ二と揉みしだかれていく。 (さっきからっ……お尻ばっかりしつこく揉んできて……ッ!)  不躾な手つきの不快感に、蘭が出来るのは心の中で毒づくくらい。だが、卑猥なその指遣いは、双桃の割れ目に沿って指を下から上へと動かしてきたり、むんずと尻たぶを引っ張ってきたり、ひたすら蘭の臀部を責めたててくる。 「あんな……ゴリ山のゴツイ指なんかで、チョロくイかされやがって……。俺達も蘭ちゃんをメチャクチャにイかせてやるから、覚悟しろよ」  ゴリ山──蘭がこのような恥辱行為を受ける原因となった体育教師の愛称である。改めてその呼び名を聞くと、彼のことを恨めしく思ってしまうのは必然。先刻、追いやられた辱めまで思い出してしまい、蘭の胸の内は穏やかではいられない。  いったいどの段階で蘭は選択肢を間違えてしまったのか、それを考えると歯痒くて仕方ない。もし、平穏な日々に戻られるのなら──  蘭が思いを馳せるのは、少し退屈ではあったが安らぎも確かにあった学園生活。刺激なんて、授業が終わった後のバンド活動で得られればじゅうぶんだった事を思い知る。  人見知りするタイプなので、人間関係の構築はすこぶる良好とほどは言えないが、孤独を感じるまでのものでもない。むしろ馴れ合いばかりなんて似合わない。だから、音楽と、バンドメンバーの幼馴染達さえ傍にいてくれたら、それでよかったはずだった。そんな蘭だからこそ──  校内で秘密裏に向けられていた男子連中の下卑た視線に全く気付くことが出来ていなかったのだ。しかも、それが生徒達だけで収まらず、教師という大人の男達までからまでも明確な性的搾取の対象とされている事など知る由もなかった。  バンドとしての鍛錬を欠かさない蘭は、基本的にはしっかりと引き締まった肉体を誇っている。しなやかさと女性らしさを兼ねて、その肢体は流麗。ギターをかき鳴らしながら、情熱を込めて歌い上げるその姿は、憧れの眼差しを込められるに然るに足ると言える。しかし……  彼らの一部──いや、もしかしたら、大多数だろうか──の視線は、蘭の下半身ばかりに注がれていたのだ。スカートを押し上げる豊満な臀部を、そこから伸びる、肉感的なふともものラインを、舐め回すような目つきで凝視してしまう男子達。が、蘭はそれに気付かずに、平然と日々を営み続けてた。  それがこうして、手遅れもいいところになってしまうまでにその毒牙の餌食になってしまうとは──  蘭は唇を噛み、目をキツく閉じる。後悔のような念が蘭を苛むのだ。 (どうして、こんな奴らに……)  いったいどの時点まで遡れようものなら、この現実が覆ってくれるのか。そんな儚い想いで、蘭の意識は数日前へと駆け戻っていく。 「こら、アンタ達、また美竹さんの事撮ってえッ!」  蘭のクラスメイトが、咎めるような口調で声を荒げた。休み時間という事で音楽雑誌に目を通していた当の蘭は、何事かと顔を上げる。  すると、クラスの男子生徒の一人が、狼狽えながら言い訳じみた言葉を絞り出していた。曰く、afterglowのファンだとか、そもそも蘭を撮ったわけでは無いとか、そういった内容だ。  特段蘭としても、学校でのオフショットを撮影されたとして、減るものでは無いので、どうでも良いような話ではある。どうせ撮るならライブ中の姿を──なんて思うところはあるが、別にそれも口に出して抗議する程のものでは無い。勝手に場が治まってくれるなら、それで良かろう。しかし、クラスメイト女子の次の発言で、蘭の心は大きく揺れる事になる。 「ファンとか言って、知ってるんだから! アンタ達、ライブとかでもいっつも美竹さんのお尻ばっかり撮ってるのッ!!」 (……えっ?)  この一言は蘭へ突き刺さる。自分のお尻が、同世代の女の子達──幼馴染のバンドメンバー達も含めた──よりも肉感的で、むちっと盛り上がった代物という事を薄々だが自覚してはいたのだ。さすがに、はちきれそう……とまでは言えないが、かなりボリューミーと言える桃尻。まるでそれを公然と指摘されたような錯覚に陥ってしまい、蘭の顔は一瞬で朱に染まる。プルプルと肩が震えて、顔が熱によって沸騰しそう。羞恥心で、その身が弾け飛んでしまいそうな想いだった。 (そ、そんな風に見られてたの、わたし……ッ!?)  思わずスカートを掴んで、お尻を隠すような仕草をしてしまう蘭。それは、さらに蘭の臀部のふくよかさを主張させる事になってしまい、男子達の視線を愉しませてしまうのを蘭は気づかない。  不機嫌そうに俯くが、それは怒りというより、羞恥の色が強い。そんな心情も何とか誤魔化したいが、まるで追い討ちのようにクラスメイトの糾弾は続いた。 「そういえばアンタ達、プールの補習、美竹さんといっしょでラッキーとか言ってたわよね?! エッチな目でジロジロ見る気まんまんじゃないッ!」  忘れかけていた──いや、考えないようにしていたのかもしれない──憂いしかないイベントを思い出させられてしまう。ギターの練習のため徹夜続きだったため、プール授業を体調不良として休ませてもらったのだ。しかし、前も別の事情での休みもあったため、さすがに補習を受けなくてはならない事になっていた。もし蘭が見た目通りのバンドの事しか考えていない、半不良なような生徒ならそれすら放棄する意思を示していただろう。だが、実際の蘭の性根は常識人で、礼節を大切にする面もある。授業に参加出来なかった事は自分の落ち度と認め、筋を通すのが当然だと、補習への参加は受け入れていたのだ。 が、その補習というのが── (男子……との合同なんて……ッ)  しかも、女子生徒の参加者は蘭だけと来ていれば、不安も憂いも大きくなるのは当然。重ねて、担当するのは暑苦しい体育教師の、ゴリ山なのだからなおのことだ。  気分が更に落ち込んだ蘭は、この日の放課後のバンド練習で鬱憤を晴らすようなプレイを見せたのだが──それはまた別の話。  さて、プール補習の当日はやって来て、蘭の憂鬱な時間が始まってしまう。 「はぁ……」  重い心境を表したような、深いため息を漏らす蘭。しかし、どうしても逃げ出すという選択肢を取れないでいる。律儀な性分が邪魔をして、二律背反に陥ってしまっているのだ。  トボトボと、足取り重く女子更衣室へ向かう。広い空間で一人だけでの着替えとあって、余計に心細く感じてしまう自分を安易に想像出来てしまう。再びため息が出た。  更衣室の扉を開けるのも、よほど気力が必要な作業のとなってしまった。引き戸がやけに重く感じる。まるで室内から拒絶されているかのような、そんな錯覚さえ抱いてしまう。しかし、着替えない事には、補習のスタートラインにすら立てない。  蘭は、ガラッと扉を開けて更衣室へと足を踏み入れた。スポーツバッグを棚に置いて、準備を行おうとする。そこから、所謂スクール水着を取り出して──  ここでまず、蘭に予想外の事態が立ち塞がった。 「あれ……? な、無い……?」  蘭は思わず誰に届くわけでも無い狼狽を声に出してしまう。朝、投稿準備をしていた時は確実に用意したはずの水着が、そこには存在していなかったのだ。 「えっ、嘘……ッ、な、なんで!? 」  慌ててバッグをひっくり返し、中身を漁り尽くす蘭。しかし、無いものは無い。  おかしい、おかしい……っ、とブツブツ呟き続けて、頭を抱えていても事態が好転する事などありはしない。何か理不尽な悪戯でも受けたのだとして、対処しない事には先に進まない。  まずは最も信頼出来る幼馴染達へ、ヘルプを求めるメッセージを送ってみる。だが、既に時間は放課後で学校に残っているかも分からない。そもそも、予備として水着も持ってきてるような事など期待薄であろう。返信に期待出来ないことはわかっていながらも、握りしめたスマホへ視線を落としながら、思考はグルグルと堂々巡りを始めてしまっていた。 (どうしよう、どうする……ッ? と、とりあえず体操着に着替えて……)  蘭は、少しでも体裁を取り繕いたい気持ちで着替えを始める。制服のままよりも、幾分かはマシだという一縷の想い。補習の開始時間は刻一刻と迫っているのだ。蘭は焦燥感に苛まならながらも、手早く体操服に着替えていく。せめて、他の生徒達よりも早くプールに赴いて、いくらかでも心象を良くしておかないと。そんな打算的な思考は自分に似合わないと思いながらも、急ぐこと自体は悪い事では無いはすだ。  どうしても重くなってしまう足取りに鞭を打って、蘭は走り出した。しかし── 「遅いぞ、美竹! 何をしてるんだ、全くッ!!」  プールサイドに足を踏み入れた途端、ゴリ山からの叱責が飛んで来てしまう。牽制のジャブと呼ぶには強烈過ぎてもはや右ストレートに近いそれで、完全に出鼻を挫かれてしまった。蘭ほどの気が強い娘でも、これほどの体格を誇る体育教師から頭ごなしに怒鳴られれば、萎縮してしまうのも無理もなかろう。更にバツが悪い事に、他の補習メンバーは全員揃っているのだから、いよいよ蘭の立場は苦しいもの。 「う、あ……。す、すみませ……ん……」  謝罪以外の弁を立てる余地も与えられず、蘭は表情を強張らせたまま水着姿の男子の隣に並ぶ形になった。そんな蘭をゴリ山は一瞥し、その鋭い眼光をさらに尖らせた。 「……で? なんでオマエはまだ着替えていないんだ、美竹?」  ゴリ山は厳しい面持ちのまま、蘭を睨みつけるように、問い詰める。 「オマエのためにまたこれ以上時間を無駄にしろと言うのか?!」  プール場を越えて響いていきそうな怒号。蘭の頰は引きつっていく。しかし何の弁明も無しには、話が進んでいかなそうだ。蘭は喉を鳴らす。意を決して、震える唇を開く。 「あ、あの……実は、わたしの水着が……なくなっちゃって……」  蘭は事実を事実として、おずおずと申し出た。しかし、その発言にゴリ山の形相は更に険しいものへと変わる。 「なくなった……だぁ? そんな言い訳が通用するとでも思ってるのかッ! 自分がただ忘れただけの事を、なんで素直に謝らないんだ!! 」  怒りのボルテージが上昇していく。言葉選びが軽率だった事を蘭はすぐに後悔した。張り詰めたゴリ山のテンションは、こうなってしまえば緩むには相当時間がかかってしまうだろう。 「そんな格好でプール補習受けるとか、着衣泳ナメてんのかッ! 溺れて死にたいのか、美竹ェ!!」  まさに怒り爆発と形容すべき具合のゴリ山。全身に容赦なく浴びせられる怒声に、蘭は思わず一歩後ずさりしてしまう。 「すっ、すみません、すみません……っ」  項垂れながら、ぎこちなく謝罪を重ねるしか手立てがない。当然、ゴリ山はそんな蘭の謝罪の言葉など受け入れるような気配は一ミリも見せてこない。終いには── 「脱げッ!!」  と、強い口調の命令が飛んできた。ビリビリと空気が震える程の声量に、蘭の体がいっそう強張ってしまう。同時に、 (……ぬ、脱げって……ッ!?)  あからさまに昨今のコンプライアンスに逆らうような要求に、蘭の思考は一瞬停止してしまう。だが、それはほんの一瞬の事。我に返り── 「なッ!? い、嫌ですよそんなの……ッ!!」  さすがに拒絶の言葉を返す蘭。常識から外れ過ぎた指導を、すんなりと受け入れる道理があるはずも無い。 「じゃあ、どうすんだよッ?!! 水着を忘れたのはオマエの落ち度だ! 駄々を捏ねるだけで単位がやれるはずが無いだろうがッ!!」  さらにヒートアップするゴリ山の叱責に、蘭の思考は揺さぶられてしまう。心の逃避作用なのか、眠気に似た重怠さが全身にのしかかってくような感覚に見舞われていた。そんな中── 「せんせーっ」  と、一人の男子生徒が手を挙げて発言の許可を求めてきた。ゴリ山は苛立った様子はそのままで、彼に目をやった。 「おうっ、なんだ!」  その男子生徒は発言の前に、少しだけ口角を吊りあげる。その様子が、蘭には嫌に気味の悪いものに見えた。 「俺、実は女子用水着持ってるんだけど、貸そうか? 先生の許可が降りればなんだけど……」  彼はそう言いながら、蘭にチラリと視線を送りつけてきた。蘭はその意図を測りかね、押し黙ったままそのやり取りを見守るしか出来ない。 「んー……? おう、そうか、それなら貸してやれ! いいか、美竹、すみやかに着替えて補習を始めるぞッ! もう、一秒たりとも時間を無駄には出来んからなッ!!」  ゴリ山は男子生徒の提案をすんなりと受け入れ、蘭に水着の着用を促してきた。一見すると、水着を忘れた蘭の窮地を救う優しさある気遣い、と受け取れるもの。しかし、 「あっ、ちなみに水着、妹のだから少し小さいかもしれないけど、まぁ、しょうがないよね?」  なんて、後出しジャンケンで情報が追加されてしまうのだから、蘭の表情が曇るのも無理は無い。 「おうおう、なんで妹の水着なんて持ってんだよ、へんた~い!」 「うるせー、でも美竹さんが助かってるんだから、結果オーライだっつーの!」  なんて軽いやりとりが視界の端で繰り広げられながらも、蘭の心境は複雑だ。ゴリ山はさして興味も無い様子で、未だ苛立ちを全身から放ち続けている。そのプレッシャーがまた蘭の思考を痺れさせていく。 (と、とりあえず、今は言う事聞いておくしか無さそう……ッ)  蘭はそう判断し、荷物を取りにと歩を進める男子の後に付いて行ことした。しかし…… 「こらァ!! 勝手にうろちょろするなぁ、美竹ッ!!」  背中側から怒号を浴びせられて、ビクリと肩を震わせて立ち止まってしまう。 「乗じて逃げる魂胆かッ、この卑怯者! おとなしくそこで待ってろ!! 」  例によって反論の余地を持たない、頭ごなしの命令である。教師という立場を利用したパワハラは、その耐性を持たない者にとって絶大な支配力と化してしまう。蘭もその、典型的な被害者となってしまっている。 (逃げようとか、考えてなかったのに……。でも、ここで待ってるって、着替えはどうすれば……)  蘭はそこまで考えて、背筋に悪寒が駆け上がった。まさかと思う程の最悪な展開が思考の端を掠めてしまったのである。それを追いやるよう、頭をブンブンと横に振る。 「なにしている? 美竹ッ!!」  そんな挙動不審な様子も目端に止められているようで、ゴリ山から再び叱責のような声が飛んで来てしまう。蘭は萎縮さざるを得なり、身を縮こまらせた。そして時間だけが経過すること、数分後── 「は~い、取ってきましたよ、先生~」  男子生徒が陽気な声を出しながら、プールサイドに戻って来た。小走りでこちらに向かってくる彼の表情が、どこかニヤついているように見えるのは気のせいではないだろう。  女子生徒用の水着を小脇に抱えて、蘭との距離を縮めてくる男子。その足取りがあまりにも軽快なもので、蘭はどこか嫌悪感を抱く。蘭が警戒するかのように、後ずさりをするが、男子は一気に距離を詰めて、ずいっと水着を押し付けて来たのだ。 「はいっ。感謝してよね、三竹さんっ!」  そう言いながら、その男子の笑みの角度が深まる。反射的に蘭は水着を受け取ったものの、戸惑いの表情を浮かべてしまっていた。なぜなら、手に伝わるその感触──というか、質量的な感覚──が明らかにおかしいものだったからだ。冷や汗が額から吹き出してきながらも、水着を広げてみる蘭。そして── 「……えっ……?」  一目瞭然なほどのその布面積の小ささを突きつけられ、思わず呆けたような声が漏れてしまう。そんな蘭の反応に男子生徒達は愉快そうに、ケラケラと笑い始めた。 「妹、まだ小学生だからさぁ~。美竹さんには少し小さいかもだけど、無いよりマシだよね?」  と、肩をすくめながら述べられても、頬が引き攣るばかり。言い返したり、拒否を示したいところだが、すぐそばでゴリ山が眼光鋭く睨みつけているせいで、そんな選択肢は取れずにいた。ただただ躊躇するだけの蘭に、男子生徒達はさらなる追撃を浴びせる。 「ほら、時間無いんだから急いで着替えなよ、美竹さん! また、ゴリ山からドヤされちゃうよ~?」  もはや恐怖の対象となっている教師の存在を後ろ盾に圧をかけられれば、蘭はその言葉に従うしかない。男子達からはとうに卑下た視線を浴びせてられているが、蘭は選択肢を失っているのだ。 「で……着替えの場所は……?」  恐る恐る蘭は、ゴリ山の表情を覗き見るように問う。しかしその返答は、先刻嫌な予感として過ぎった未来の肯定にしかならなかった。 「あァんッ!? そんなの、ここでに決まってるだろ!! 時間無いってなんべんも言わせるなッ!!」  と、威圧的に言葉を叩き付けられる。 (あ、あり得ないって……! 男子達の目もある前で……ッ!)  そうは思っても、言葉に出す勇気はもは湧いてこなかった。精神状態は半ば麻痺しかかっており、判断する力が失われているのかもしれない。 「別にお前の裸が見たいとかじゃないんだからな。ほら、こうしてタオルで隠してやるから、早くしろ美竹ッ!! 」  バスタオルを広げながらの、ゴリ山の恫喝に、蘭の思考は停止寸前。とにかく言われた通りにしなくては、との一心で、蘭は体操服に手をかけていく。  確かにバスタオルは男子生徒達への目隠しにはなろうが、タオルを広げているゴリ山そのひとからの視線を遮る事はもちろん出来ていない。しかし、それが分かっていても、蘭にはもうそんな事に構っている余裕など無くなっていた。  かくして、プールサイドでJKの生ストリップショーが幕を開けたのである。  体操服をたくしあげれば、白い肌が露出されていく。しっかりとくびれているウエストや、小さなヘソに外気が触れのを感じ、自分が外で脱衣をしている事実を突き付けられる。蘭の羞恥心は、急激に押し上げられていき、鼓動が速度を上げていく。更には、タオルを構えているゴリ山は、視線を逸らすような事を全くせずに、至近距離で蘭の肢体を眺め回しているのだ。 (そんな……ジロジロ見るなァ……ッ!)  しかし、さすがにこればかりは抗議の視線を送らざるを得ない。眼光に力を込めて、ゴリ山の方へ顔を向ける。だが、それに対する返答はあまりにも非情なものであった。 「あ? なんだその目はッ?! 反抗的だな、美竹っ!! のんびりして、また俺達の時間を奪うつもりじゃないだろうなッ!! 」  と、声を荒らげながら、威嚇されてしまえば、蘭はたまらず俯いてしまう。 「だ~か~ら、早くしろって言ってんだろッ!! ええい、まどろっこしい、お前らもボサッとしてないで着替えるのを手伝ってやれっ!!」  そんな蘭を他所に、ゴリ山は周囲の男子生徒達に檄を飛ばすのだから、堪らない。命令を受けた男子達はニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべながら、ゆっくりとした足取りでこちらに近づいてくる。 「ちょ、ちょっと……冗談でしょ……?」  血の気の引いたような表情を浮かべながら、蘭はたどたどしく声を出す。だが、男子生徒達は無言でずんずんと距離を狭めてくるのだ。 「じっ、自分で出来るッ! 自分で着替えられるからぁ!!」  蘭は慌てて、体操服を一気呵成に捲りあげて、そのまま脱ぎ捨てた。その勢いで、ぷるんっ、と実ったバストが弾みながら飛び出す。ピンクのブラジャーに包まれた乳房は、今なお発育中でありながら、すでに十分な盛り具合を誇っている。  下着しか纏っていない上半身姿という人目に晒すには恥ずかし過ぎるその姿を、敢えて自分から選んだ蘭。実際、顔面は瞬時に真っ赤に茹で上がり、肩はプルプルと小刻みに震えてしまっている。それほどの勇気が必要とする決断と行動であるにも関わらず…… ──がばっ!  男子達は止まらなかった。蘭の覚悟をあざ笑うかのように、タックルのように飛びついてきた一人が、蘭のハーフパンツに手をかけてきたのだ。 「こっ、こらっ、バカッ!! 何やってんだ!? は、離せぇ……ッ」  その突飛な蛮行に、さすがに蘭も声を荒げ抵抗する。しかし男子生徒の力は強く、無情であった。瞬く間にハーフパンツどころか下着までもズルリと脱がされていってしまう。 「~~~ッッッ!!!」  声にならない悲鳴が、蘭の喉から溢れ出た。豊満と称されたお尻が、ぷるるんっ、と震えながら衆目にさらけ出されてしまう恥辱の瞬間。あまりにも恥ずかしさに溢れ、膝がガクガクと震えてしまう程だった。  「美竹さんの生尻ぃぃぃッ!!」 「プールの補習最高だろこれ、おいッ」 「エロいプリケツしやがって、たまんねぇ……」  男子生徒達は我れ先にと、お尻が見られる後ろ側に駆け寄ろうと群がってくる。そしてそのまま、口々に勝手な感想を言い合いながら、蘭の見事な尻峰を舐めるように視姦しだすのだ。 (やだッ、見るなァ……っ!! 見ないでぇ……ッ)  臀部に突き刺さる熱視線が、蘭の心身を火照らせてくる。燃えるような羞恥心が全身を侵食してくるようだ。  もちろん──と言うべきなのか、股間を狙って下卑た視線も投げかけてくる男子も居る。それを嫌がって思わずお尻を突き出すようにして、腰までくねらせてしまうような反応を見せてしまう蘭。もはや、肉体と精神が剥離したかのように、制御が出来ていない。 (いやぁ……ッ! 見るなァ……っ)  尻房を両手で覆うようにして隠そうとするが、熟れた果実のような、むっちりとした尻肉は到底全てを隠し切れるものでは無かった。それが、むしろ余計に卑猥な光景を生み出してしまっている事に、当の本人は気づけていない。 「恥ずかしがってばかりで何も進んでないぞ美竹ッ!!お前のためにしてやってるんだから、大人しく早くしろ!!」  羞恥心に縛り付けられている蘭を叱るかのように、ゴリ山は容赦なく怒号を浴びせてくる。蘭はもはや観念したとでも言わんばかりに、ブラジャーのホックに手をかけた。その動作に男子生徒達が色めきたつが、余裕を失っている蘭は最早お構い無しに、ストラップを肩から外そうとする。 「おっぱい! おっぱい!」 「A・F・G! A・F・G!」  まるでストリップ劇場の下品な客のように騒ぎ、煽り立てて来る男子生徒達。余程、この状況に窮している蘭を辱めたいのだろう。普段なら、強く睨みつけて一蹴してしまおうもの。だが、今の蘭にはそれが出来ない。逆にゴリ山に睨みを効かせれているのだ。反抗的な態度を取れば、無理やり剥かれかねない。 「……だ、黙ってろぉ……ッ」  辛うじてそう口にするのがやっとであった。蘭が抱える一心は、とにかく水着を纏ってさえしまえば、この恥辱からは少しでも逃れられるという事。唇を噛み締めて、俯きながら、蘭は腕を震えさせながら、なんとかブラを脱ぎ取る。お尻の解放の時と同じか、それ以上に、たゆんっ、と揺れながら、蘭の乳房が露わになる。 「生おっぱいキター!!」 「いや、でもやっぱり美竹さんと言えばデカ尻だよ……。うん、うん……」 「こんな、むちっむちな体でどちらかを選べとか……残酷過ぎるだろ……」  語彙力を無くし、本能と直結した感想をあげる者。自分の性癖について譲れない何かを呟き続ける者。何故か、その女体のシンボルの選択を勝手迫られて、悩みだす者……  興奮を露わにしながら、各々の反応を見せている中、蘭は耳まで真っ赤にしながらも、水着を広げて脚を通そうとする。とにかく早くこの見世物状態から解放されたかった。 (くっ……やっぱり、これ、キ、キツイ……っ)  小学生用という情報通り、蘭にとっては絶望的なまでにそれは小さかった。特に臀部は殊更締め上げられてしまい、まるで悲鳴を上げるかのように尻房を歪められてしまっている。かと思えば、その使命を忘れたかのように、桃尻の谷間に布地が、みっちりと食い込んでいってしまう。 「まるでTバックじゃ~んっ。似合ってるよ、美竹さ~ん!」 「もっ、もうたまらんッ!!」  そんな蘭の肢体に浴びせられる、男子生徒達からの言葉。蘭にとってはあまりにも屈辱的で、泣きたくなるくらいの恥ずかしさだ。  それでも着替えを終わらせようと、何とかバストを収めようと悪戦苦闘する蘭。おっぱいを自らひしゃげさせながら押し込み、布地を引き伸ばす。側から見れば滑稽であろう動作を繰り返し、何とか柔肉を水着内に仕舞い込むことが叶った。 (と、とりあえず、着れ、た……っ! )  とは言え、酷く窮屈なのは紛れもない事実。引き伸ばされた布地は、虐げるようにギチギチと肌に食い込んでくる。前述の通り、お尻は完全に放り出されており、バストも油断すれば漏れ出ていってしまいそうな危うさを孕んだ状態だ。素っ裸よりマシとは言え、かなり恥辱的な姿。  蘭は身体を抱くようにしながら、内股気味で立ち尽くしてしまう。 「よしッ、これでようやく補習をスタート出来るなぁ!!」  ゴリ山は意気揚々な様子でそう宣う。着替えひとつで、蘭にとって永遠に思えるような、屈辱的で羞恥に訴える時間であった。それに打ちひしがれている蘭の様子など、全く気遣う事なくゴリ山は続ける。 「まずは全員プールに入って、整列!!」  そう叫びながら、いつの間にか手に持っていた竹刀をピシャリと、地面へ振り下ろした。時代錯誤も甚だしい状況だが、その指示に、男子達は弾かれたようにプールへと入って行く。 (み、水の中の方が、見られなくて済む……ッ!)  蘭はそう自分に言い聞かせながら、プールに降りる梯子へと足をかける。しかし、その様子すら先に水に浸かっている男子達が口角を吊り上げながら眺めてくる。 「お尻突き出してんの、エッロ過ぎだろ……」  しみじみとそんな呟きが投げかけられて、カァっと身体が熱くなる。蹴り飛ばしてやるという気力も湧いてこず、ただ大人しく水面へ身体を沈めていった。 「よしっ、全員揃ったかな! これからさっそく泳いでもらうぞッ。まずは、美竹、お前からだッッ!!」  ゴリ山がそう声を上げると、周囲の視線が一気に蘭へと集中してくる。刺さるようなそれが、どうしても耐え難い。  実際、ボディラインは丸分かりをを通り越して、主張するようにハミ出してしまっているのだから、男子生徒達がこれ見よがしに蘭の肢体を視姦するのも、無理は無いかもしれない。だが、当事者の蘭からしてみれば、羞恥の極み以外の何でも無い。周囲の水を沸騰させてしまうくらいの熱を、顔から身体から放ってしまう。 「美竹!まずはプールの端までクロールで泳いでみろッ」  羞恥心の果てに消え去りたい蘭に、有無を言わさない指示がゴリ山から飛んでくる。 (くっ、くそォ……っ! でも、やるしか……)  それに逆らえるはずもなく、大人しく従う蘭。プールの底を蹴って、その勢いのまま泳ぐ大勢にもっていこうとする、が── (……やっぱり、キッツイ……ッ!)  水着の伸縮性に肉体が引っ張られ、脚は思うように動かせない。キックなんて動作をしようものなら、水着を破ってしまいそうな懸念すら頭を過ぎる。手で水をかくのも、バストが飛び出してしまいそうだ。そうなると、蘭は、とんとん、と爪先で跳ねながら、ゆっくり慎重に腕を回すくらいしか出来なかった。 「美竹ちゃ~ん!なにそれ、遊んでるの~っ?!」 「全然進んでないよ~っ!」  男子達の囃し立てるような声が響く。 (くっ……。人の気も、知らないで……)  それでも必死にプールの端までは辿り着こうと、もがくように体を動かす蘭。そんな無様とも言える姿に近寄ってくる存在が居たのだが、蘭にはそれに気づく余裕は無かった。 「もう、いい。一旦ストップだ」  後ろから肩を掴まれ、蘭は動きを止める。恐る恐る振り向くまでも無く、その声の主はゴリ山であった。 「全然泳げてないじゃないか、美竹ェ!! これは基礎から教え直さないと駄目だなッ!」  苛立ちを隠せないと言うようにゴリ山が、プール内だと言うのに握りしめている竹刀を振り上げる。威嚇のようなその動きと、叫ぶように浴びせられる言葉に、蘭は背筋を凍らせる。 「まずはバタ足からしっかりやってもらうぞッ、美竹!! おらっ、確か水泳部の奴も居たよな?! 補助してやれッ」  ゴリ山は男子生徒達にそう呼びかけると、 「うぃ~っすっ!!」  と、どこか愉しげな声をあげながら、数人の男子達が近づいてくる。その様はまるでパニック映画で鮫が迫ってくるかのよう。蘭はこれから起きてしまうであろう未来に、肩を震わせ戦慄するしか無かった。 「いやっ……ひ、ひとりで出来る から……っ」  懸命に拒絶の意を示してみるが、それに異を唱えるもちろん、ゴリ山である。 「出来てないから言ってるんだろうがァ!!」 「ひィ?!」  思わず情けない悲鳴のような漏れたのは、怒号のせいだけでは無かった。不意に股間からいきなり差し込まれた物体で、身体が持ち上がった事での刺激による所が大きかったのだ。  両足が浮いて、否応無くバランスを崩れる。 (なっ、なに……っ?!)  目を白黒させ、その刺激を与えてくる物へと意識を向ける蘭。まるで股ぐらから生えてでもいるように、そそり立っているそれは── (し……竹刀……?)  水中での浮力が働いているとは言え、片腕で握っているそれで蘭を持ち上げる圧倒的な腕力。水着という心許ない生地越しにグリグリと股間を擦りあげられ、蘭は眉尻を下げて悶えてしまう。 「くっ、ううっ、ん……っ」  堪らず体勢を維持出来なくなり、蘭は竹刀に対し前傾に倒れ込むようになってしまった。それを男子生徒達は両脇から支えてきた。 「よしッ、このままバタ足の練習いくぞォ!!」  竹刀に身体を支えられたまま、水面にうつ伏せの体勢で押さえ込まれてしまう蘭。それこそ、もがくように足がバシャバシャと水を蹴る形になる。 「ほらっ、もっとちゃんとしろッ! やる気が無いのか、オマエはッ!!」  そう言われた所で、こんな状態でまともに泳げるはずも無い。しかし、それが気に入らないのか、ゴリ山の竹刀に力が込められてしまう。 (うァ?! グリグリ押し付けるの、やめろォ……っ!!)  下腹部が水面から顔を出してしまうかのように持ち上げられてしまう。桃が浮かぶかの如くなその光景は、蘭の豊満なヒップをより強調するものだった。 (なに……してるの……わ、た、し……)  恥ずかしさと情けなさで、涙が溢れそうな程だ。そうされても結局弱々しく、そしてたどたどしく脚を揺らすような動作がやっとだ。そんな蘭に痺れを切らすのは…… ──ぐいいいぃぃぃッ! 「ひっ、ひゃぁんっ?!」  この恐怖の教師、ゴリ山だ。その大きな手は、むんずっ、と蘭の臀部の片側を鷲掴みにしてきたのだ。乱暴なまでに指を食い込ませ、その柔肉を容赦なく歪めるような力加減に、蘭が堪らず鳴き声のような悲鳴を漏らしてしまう。 「何だこのへっぴり腰はぁッ?! こんな立派なケツしといて、何してんだ、オマエはぁッ!!」  怒鳴りながら、ぐにぃ、とお尻揉み込んで来るゴリ山。同時に竹刀の圧力が強まっていって、股間をさらに突き上げられてしまう。二つのベクトルに上下から挟み込まれてしまい、とりわけ恥丘の肉に食い込む竹刀の刺激が、蘭を蝕んでいく。 (こ、これェ……ヘンな所ばっかり擦れて……ッ)  ぐりっ、ぐりっと水着越しに股間をほじくられるような動きに、蘭は喉元を晒して反応してしまう。図らずもその動作はまるで息継ぎをしているかのようであった。 「ようやくまともな泳ぎが出来てきたじゃないか、美竹ェ!! 」  満足気な声をあげるゴリ山だが、しかしヒップを入念に揉み込むその手つきが止まる訳も無い。むしろ、食い込んだ水着の隙間から、最も秘めるべき窄まりを取り出すような指遣いだ。蘭はそのおぞましさに、身体を捻らせて嫌悪を示そうとする。しかし── 「こらっ、美竹さん、暴れるなってぇ~。せっかく今正しい姿勢で出来てるんだからさぁ~」  両脇から身体を押さえ込んでいる男子達が、そんな事を言って拘束の力を強めてくるのだから、それ以上の抵抗も出来なくなってしまう。水面で身体を御されだけでも屈辱的なのに、その上…… ──ぎゅむっ。 「あぁ、もうっ、美竹さんが暴れるから、おっぱい触っちゃたじゃ~ん。これは、不可抗力だよねぇ~」  などと、あからさまなセクハラをされてしまう始末だ。 (くっ……そぉ……。 このままだと、ヤバいぃぃぃ……っ)  ゴリ山による臀部への執拗なマッサージが続いている上で、胸までいやらしい手つきが襲いかかってきたのだ。然しものの蘭もその先の更なるエスカレートした事態への予感が過ぎるというもの。しかし、拒む手立てが無いというのが非常な現実。 「あれぇ、なんか胸のとこ、ポチってきてない? これ、何かなぁ~?」  生地が薄いせいで、狙われてしまう突起。下から掬うように触る動作は一見自然だが、見つけられたその敏感な先端を、巧みに二つの指の間で挟まれてしまうのだから、蘭としては堪ったものじゃない。 (ひィィッ……んっ、んんっ?! うあっ……やっ、だぁっ! 乳首、こねっ、こねくり回すな……っ!) 蘭は心の中で叫びながら悶える。しかし、それすらも咎めるように…… ──ぐにぃぃぃッ! ゴリ山の太く、無骨な指が、まるで尻肉を搾り出すように食い込んでくる。双丘に埋まるクレバスを、むきぃっ、と割り拡げるかのように容赦ない力が込められて、肛門にプールの水が触れてくるような感覚に苛まれる。  なんとも淫猥な指遣いを、育ちきっているヒップに強いられる恥辱。耐え難く、ただただ忌むべきだけなはずのそれらの手捌きだが── (……くっ、くぅ……っ、んっ、あっ、はァ……っ。ゴリ山の指先……お尻の穴、さ、さわってるぅ……っ)  蘭の肉体は少しづつ嫌悪以外の感覚を拾おうとしてしまっていた。  孕んだ熱が、身体の芯を目指しているのがわかる。下腹部の奥がピクピクと収縮するの望まないリズムに合わせて、水着越しに先端を苛め抜かれる。ゴリ山の太い指が無理やりアナルを引っこ抜くかのように食い込んで来る。竹刀が割れ目を丁寧に擦り上げてくる。もはやどの刺激がスイッチなってしまったのか、蘭には分からなかい。しかし、確かなのは── (こんなの、イヤなのに……なんで、こんなに……っ!)  快感という甘い疼きが、身体を蝕んでいくという事。 「おらッ、どうしたぁ美竹ェ~?! 脚に力が入ってないぞぉッ!!」  そう叫ぶゴリ山は、竹刀を手放して、もはや何の遠慮も無く両手で蘭の下半身を捏ねあげてくる。水着越しの恥丘を、むんずと掴みながら、それでももう片方の手はしつこく尻肉ばかりを貪ってくる。挟み込むように襲いくる淫辱──いや、男子生徒によって両乳房までも弄ばれてるのだ。蘭の身体は仰け反るように強張り、足先がぴんっと伸びる。 「おおッ、なかなか良いキックだぞ、美竹ェ! よしよし、その調子だ!!」  褒め称えながら、まるで容赦なく股間の割れ目に指がめり込んでくる。ゴツゴツと骨太な感触が、最も敏感な淫豆にさえ届いてしまい、蘭は腰が浮いてひまう。 「あうッ、やっ、やァ……っ! ゆ、指ぃ、どけろォ……っ」  まるで溺れている状況から助けを求めているかのように、蘭は声を絞り出す。しかし、誰もその訴えには応えてはくれない。ただただ、ゴリ山の指遣いが水着越しに食い込んできて、無理矢理悦楽を仕込まれていくだけだ。 (うっ……あっ、んっ! くぁ……ッ?! お尻揉むの激し過ぎぃ……っ、なのにクリも、ぐりぐりってされるの、も、もう、やだぁァ……っ!)  股間への執拗な愛撫に耐えきれない。臀部も、もはやアナルまでも無遠慮に撫でられ、摘まれ、拡げられ、散々に蕩かされてしまっている。そんな責め苦に、陰核への刺激すら紐つかされてしまえば、脳がバグでも起こしそうだ。  実際、秘穴の入り口はヒクつきながら、太い指に吸い付くようなおねだりを繰り返してしまう。 (や、やだァ……このままじゃ……ヘンになるゥ……っ)  未知なる熱が押し寄せてくる。こんな卑猥で、強引な指技を続けられれば、未曾有の何かが自分の中で引き起こされてしまう危惧が頭に警鐘を鳴らす。しかし、危機感に煽られながらも、どうにもできない状況で、蘭はただ弱々しく悲鳴を上げるだけ。 「うァっ、あッ、ヤッ、も……っ、もう、あぁァ……」  水着越しのおっぱいを両脇から嬲られながら乳首を捻り上げられる。ヒップを揉みしだかれ、谷間は無慈悲にも割り拡げられる。暴かれた恥ずべき窄まりを徹底的に苛め抜かれながら、尻肉はほぐされて、脱力を促されていく。 「どうしたァーッ、美竹ぇッ!? 力が全然入ってこないぞォッ!! 」  そんな事を言いながら股間を擦るスライドをさらに大きく、力強くしてくるのだから、蘭は歯を食いしばるしか出来ない。 (クリぃ……ゆび、当たるんだよォ……っ。お、お尻の穴までぇ……)  執拗な愛撫によって生じた昂ぶりは下腹へと溜まっていく一方。女の子の弱点ばかりを弄り回されては、性経験が無いに等しい蘭にはひとたまりも無い。  ガクガクと跳ねようとする身体を押さえられ、雌としての快楽に翻弄されている情けない顔を晒されているだけのか弱い少女に、もはや抵抗する術は残されていないのだ。ガールズバンドを支える険しくも気高いヴォーカルは、そこには存在していなかった。 「お前にばっかり時間はさけないからなァ! そろそろ、イってもらうぞ、美竹ェーッ!!」  ゴリ山がそう叫ぶと、更に股間を弄る指が強さを増す。 (なッ?!やっ……やぁっ、それぇ……クリぃ……イジめ過ぎィっ!!)  もうこれ以上は耐えられないはずの官能もう一段引き上げられていってしまう。淫豆を太い指先二本で挟み込まれ、器用にも細かく扱かれる。そのままアナルも狙われ、優しく丁寧に掻かかれてしまうのだから、身体中に快楽物質が充満して、決壊寸前にされてしまう。 (あァ……ダメッ……クるっ! なにかきちゃうッ!)  蘭は堪らず、両瞳をギュッと瞑る。下腹部で荒波のように乱立する快楽のうねり。それが肉体を支配しようとする感覚に慄き震えてしまう。しかし、それを正しく、そして強制的に導こうとする淫靡な手捌きは、怒涛だ。  遂には、クリトリスと肛門を同時に指の腹で強く押し込まれ、脳天まで突き抜けるように強烈なまでの甘い電流が走り抜けた。 「んぐぅぅッ! あァッ……イっ、くゥうぅぅぅぅッッ!!?」  あられもない叫び声と共に、ビクビクっと腰が震えた。その振動に連動して膣穴がきゅっと絞まり、熱い飛沫がプールの中に溶け込んでいくことを感じさせる。  蘭は──無様に屈服した。プールの指導にかこつけた卑猥な愛撫に、望まない絶頂を叩き込まれてしまったのだ。

4/5更新【リクエスト】バンドガール美竹蘭のなんてバッドデイ・前編【早読ver】

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